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田中 広太郎(たなか こうたろう、1975年12月6日 -)は日本の弁護士(東京弁護士会所属)。東京都出身。慶應義塾大学法学部卒、慶應義塾大学大学院修了。日本では数少ないスペイン語を使用言語とする弁護士(スペイン語の他に英語も使用言語とする)〔日本弁護士連合会弁護士情報検索システム「ひまわりサーチ」HP 〕。ペルー人誤認逮捕事件の被害者代理人や〔「県警誤認逮捕-指紋頼りずさん捜査」2010年7月16日 朝日新聞〕〔「窃盗事件誤認逮捕-『指紋頼み』県警謝罪」2010年7月16日 読売新聞〕〔「また捕まるんじゃないか‐ペルー人男性誤認逮捕事件」2010年7月16日 東京新聞〕〔「県警窃盗で誤認逮捕」2010年7月16日 茨城新聞〕〔「男性を誤認逮捕-言葉の壁が背景に」2010年7月16日 神奈川新聞〕〔「あいつぐずさんな捜査で誤認逮捕-ただ工場で真面目に働いていただけなのに」 冤罪ファイル2011年2月増刊号〕〔「Un Perdón Histórico(歴史的謝罪)」 International Press誌 スペイン語版2010年7月24日号1面・11面〕〔「Policia perde perdão a peruano preso injustamente」 International Press誌 ポルトガル語版2010年7月24日号〕、焼津市内の運送業者による南米への貨物未発送事件(全国規模の消費者被害事件)の刑事告発代理人〔「Peruanos desesperados por mudanzas incumplidas」 International Press誌 スペイン語版2010年8月28日号〕、横浜ロシア人少女殺害事件(被告人が南米出身の外国人)の主任弁護人〔「Justicia japonesa condena a 16 años de cárcel al peruano que asesinó a su novia rusa」 International Press誌 スペイン語版2013年9月12日号〕など、日本国内で発生するスペイン語関連事件を多く手掛ける。また、元通訳の経験から司法通訳人としても活動しており,法廷通訳技術向上のための活動を行なっているほか〔日本司法通訳士連合会(JILA)HP 〕、日弁連「被疑者ノート」スペイン語版の作成に大きく貢献するなどしている〔Mercado Latino誌 2014年5月号〕。2015年9月14日から16日にかけて埼玉県熊谷市内で発生した6人連続殺害事件(熊谷連続殺人事件)においては,弁護人としてではなく司法通訳として活動し,ペルー国籍の被疑者との弁護人接見やペルー総領事の記者発表等の同時通訳を行った〔総領事の記者発表を通訳する田中弁護士(神戸新聞2015年10月9日) 〕。 ==人物・エピソード== 弁護士活動を始めてわずか2カ月目に、誤認逮捕されたペルー人男性の事件を受任し、この初めての自己受任事件で無罪証明に成功している(ペルー人誤認逮捕事件を参照)。この事件では、季刊刑事弁護第8回新人賞「特別賞」を受賞したほか〔「名誉回復手段としての被疑者補償制度の活用」 季刊刑事弁護 第65号〕、経験のない弁護士1年目の活動で捜査機関の公式謝罪を引き出したことや、「被疑者補償制度」を活用して事件に光を当てたことから、事件解決後しばらくして田中の人物像にも注目が集まり、複数の新聞の1面やコラム欄に「新人弁護士の大手柄」などの見出しの下、田中に関する記事が掲載された〔「新人弁護士の大手柄」2010年7月27日 下野新聞1面〕〔「慣行にとらわれず大手柄」2010年7月30日 岩手日報〕〔2010年7月27日 四国新聞1面他〕。また、横浜ロシア人少女殺害事件においては、同事件の被告人が殺人事件とは全く別の傷害事件でも起訴され、両事件は一度併合決定された後に再度分離決定されて別々に審理されたが、田中は傷害事件の主任弁護人も務め、同事件については、横浜地方裁判所で無罪判決を勝ち取っている。〔「傷害のペルー人、地裁が無罪判決 「正当防衛が成立」」2013年11月1日 朝日新聞〕〔「横浜の傷害:男性は正当防衛で無罪−−地裁判決」2013年11月1日 毎日新聞〕 交通事故を専門分野の一つとする。外国人特派員からのインタビューで交通事故を専門として選んだ理由を尋ねられ、「日本国内で外国人が巻き込まれる法的問題の典型例は交通事故なので、外国人の法的支援に専念していた結果として必然的に交通事故案件に精通するようになった」と答えている。〔Mercado Latino誌 2011年9月号 8~14頁インタビュー特集記事〕。 高校卒業後、20代半ばまで建設作業員などをしながら自活していたという異色の経歴の持ち主。新聞配達で生計を立てていた時期に「人生このままではまずい」と考え、夜間に新聞を配りながらNHKの語学講座を聴いて英語とスペイン語を独学で習得し、通訳としても働くようになる。その後、一念発起して司法試験受験を決意し、2次試験の受験資格を得るため僅か3か月の受験勉強を経て25歳の時に大学進学した〔日本弁護士連合会 第24回司法シンポジウムでのインタビュー〕〔〕。(慶應大学を受験した理由として、「肉体労働者の自分にとって、司法試験の受験なんて雲をつかむような話でした。それで、その時に受験できる一番難易度の高い大学を試しに受験してみて、もしそこに合格できたら司法試験も受けてみようと思いました。これを思い立ったのはある年の年末で、本屋にいって受験案内を調べてみたところすでにセンター試験が終わっていて、その時受験できる一番偏差値が高い文系の大学が慶應義塾大学法学部だったので、ダメもとでここだけを受けてみました。」と説明している。)〔弁護士列伝での学生インタビューに答えて〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「田中広太郎 (弁護士)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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